こんにちは!
昨日は突発的に発生した業務がいくつかあり、忙しくしているとあっという間に1日が終わりました。
でも、突発的に発生する業務に対処することって割と嫌いではないんですよね。
元々予定されている会議の合間の時間などを上手く使って突発的な業務をこなしていくと、いつも以上に達成感が得られる気がします。
もちろん、多すぎる業務はキャパオーバーになるので、あくまで適度な範囲でですが(笑)
さて、今回はネフローゼ症候群の治療中に発現する「尿糖」について、触れていきたいと思います。
尿検査については、下の関連記事もお読みください↓↓
「尿検査の判定について:尿蛋白±(プラスマイナス)の正体とは??」
尿糖とはどのようなものか?
血糖値が高くなり、腎臓でのグルコース再吸収が追い付かなくなると、尿に糖分が排出されるようになります。
血糖値がおよそ180 mg/dLを越えると、腎臓の尿細管でグルコースの再吸収が追いつかなくなり尿に排出されるようになる。つまり尿糖は糖尿病の原因ではなく結果である。例として、スクロース(ショ糖)180 g程度以上を一度に摂取すると健常人であっても一過性の糖尿を生ずる。これは食品成分表のコーラ・缶コーヒー等に示される量を基にすると2.5リットル前後(約1100 kcal)に相当する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 最終更新 2020年7月30日 (木) 07:34
糖尿病患者で病状が進行すると、尿に糖分が発現すると言われております。
最近では糖尿病治療薬で「あえて尿から糖を排出する」ことにより、血糖を下げる効果を持つ薬剤がありますが、一般的には「糖尿病が進行してくると尿から糖が出てくる」という図式かと思います。
つまり、尿糖は本来、健康体では出現してはいけないものであります。
ステロイド剤の投与による尿糖出現
糖尿病が進行して尿糖が出現すること以外にも、いくつかの原因によって尿糖が出現する場合があります。
その一つに、「ステロイド剤の投与」があります。
ステロイド剤にはいくつかの注意すべき副作用があると思いますが、ステロイド性糖尿病も注意すべき副作用のひとつであると思われます。
ステロイド糖尿病は、膠原病などでステロイドを長期に内服したことによって生じる続発性糖尿病である。ステロイド(糖質コルチコイド)作用の、肝臓の糖新生亢進作用、末梢組織のインスリン抵抗性の亢進、食欲増進作用が関わっているとされる。ステロイドを減量すれば軽快する。ステロイド糖尿病では通常の糖尿病と異なり、網膜症などの血管合併症が起こりにくいとされる。食後高血糖のパターンをとることが多く、入院中ならばインスリンやαGIといった経口剤を用いることが多い。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「糖尿病」最終更新 2021年2月11日 (木) 01:14
例えば、ネフローゼ症候群で再発した時などにステロイドの投薬量を増やす時があると思います。
そのような時に、ステロイド性糖尿病となり、高血糖→尿糖出現といった事態に陥る可能性があります。
ステロイドを減量すれば軽快すると言われておりますが、糖尿病自体にもいくつかの身体的リスクがあるので、ステロイド剤の副作用と併せて注意が必要かなと思っています。
例えば感染症への感染リスクが高くなるということが挙げられるかと思います。
糖尿病自体でも感染リスクが高まるのですが、ステロイド剤の副作用でも感染リスクが高まります。そのような状態にあるので、感染症には注意する等の対応が必要になるのかなと思います。
ステロイド剤増量時の尿糖出現:筆者の経験
うめきちも実はこれまで再発時にステロイド剤を増量したことで、「血糖が高く、尿糖が出現している」状態に一時的になったことがありました。
これまで3回ネフローゼ症候群が再発しておりますが、2回目と3回目の再発時に「血糖値が高く、尿糖が出現している」状態となりました。
どちらの再発時も最初はプレドニゾロンを40㎎/日まで増量することになったのですが、その40㎎/日を継続した2週間程度は、尿糖が出現している状態でした。
尿に糖が出始めると、尿の「独特のにおい」でわかるという話を聞いていたのですが、まさにその「独特のにおい」が本当にするんですね。
これがずっと続いて「自分は糖尿病にもなってしまうのか?」と不安になり、かかりつけの先生にお話を聞きましたが、「ステロイド剤を増量した副作用で、たまに見かけるケース。たいていはステロイド剤を減量することで治るよ」とのことでした。
その先生の言葉通り、20㎎/日まで減量した時には、尿糖陰性、血糖値も正常値まで戻っていました。
一安心でした。
「血糖値が高い状態や尿糖陽性が続くようなら心配だが、一時的なものなら過度に心配しなくてよい」と先生にもおっしゃっていただいております。
ステロイド剤の増量による副作用として血糖値が高くなったり、尿糖が出現したりすることは仕方のないことかもしれません。
まずはステロイド剤の増量が必要になるようなケース=再発を最小限にするということが重要かもしれませんね。
何がきっかけで再発するかわからないネフローゼ症候群は難しい疾患ですが、できる限りリスクを抑えつつ、楽しみながら生活できるようにしていきたいですね。
お読みいただきありがとうございました。
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