ネフローゼ症候群の治療に用いられるステロイドの副作用:精神症状について

ステロイド

こんにちは!

寒い日が続いていますが、体調は崩されていないでしょうか。

東京では、今週末に暖かくなるようで、ようやく春の訪れという感じでしょうか。

ネフローゼ症候群と闘病中の身としては、風邪をひいたり、体調を崩すことは特に好ましくないので、気温が暖かくなることは歓迎ですね。

冬の澄んだ空気も好きですが、どうしても体調は他の季節より崩しやすくなりますからね。

体調を崩さないように体調管理をする上で、「睡眠」が非常に重要であることは、このブログでも何回か触れていますし、それがなくても皆さん前からご存知のことと思います。

実はここ数日、あまり眠れていない状況で、若干睡眠不足気味です。

そのような状況で、ネフローゼ症候群の治療開始時や再燃時にステロイドの量を増やした時も、全く眠れなかったことを思い出しました。

ステロイドは不眠症を引き起こす可能性があるとも言われていますが、それも含めて精神症状が発生する可能性もあります。

今回はその精神症状について考えてみたいと思います。

下の過去投稿も併せてお読みください。

ステロイド服用による精神症状について

ステロイド服用による副作用は様々な症状を引き起こすことが知られています。

肉体的な症状の他に、精神症状も引き起こす可能性があると言われています。

具体的には下記のようなものです。

  • 不眠
  • 多好感
  • 情緒不安定、イライラ感
  • 躁状態
  • 抑うつ状態  etc.

経口ステロイドで治療されたご経験のある方は、上記のような精神症状を経験したこともあるのではないでしょうか。

一般的には用量が多いと症状が発現し、減量により症状が消失すると言われていますが、精神的なものは人それぞれな部分が大きいので、何とも判断が難しいかもしれませんね。

一応、下のような記載も見つけました。

危険因子として、①女性、②プレドニゾロン換算で40㎎以上の高用量、③長期投与等があげられるが、投与量と精神症状の発現の潜時、持続時間、程度、病像の種類との関係に相関はない。

副腎皮質ステロイドによる精神症状とは、どのような症状か?」に対する回答 福岡県薬剤師会HPより抜粋 副腎皮質ステロイドによる精神症状とは、どのような症状か?(一般)公益社団法人 福岡県薬剤師会 |質疑応答 (fpa.or.jp)

一般的な危険因子とされる前提もあるようです。

精神症状はその時々の本人の状態によっても大きく左右されそうなので、実態はつかみにくいかもしれませんね。

ステロイド服用による精神症状:個人の経験

私自身の場合は、不眠が顕著でした。

夜に寝ようとしても全く眠れないんですよね。

例えば23時ごろにベッドに入って寝ようとしても、1時や2時まで一向に眠くならず、3時間ぐらい平気で寝つけない時もよくありました。

そうすると、次の日の朝はやはり眠くなって、健康の観点からは好ましくない状態でした。

そうして眠れない日が続くと、些細なことでイライラしたり、憂鬱な気分に陥ることがしばしばありました。

私の場合、ステロイドを服用してすぐにイライラ感や憂鬱な気分になるというよりは、不眠によってそれらの症状が引き起こされる感覚でした。

イライラ感や憂鬱な気分になる直接の原因というより、不眠によって間接的にそれらの症状が引き起こされたという感じでしょうか。

つまり、ステロイド服用⇒不眠⇒イライラ感や抑うつ感という精神症状、といった流れであったのかなと振り返っています。あくまで私の感覚ですが。

不眠も様々な病気の原因になりますからね。

ただ、私の場合は多好感や躁状態は特になかった気がします。自分が気づいていないだけかもしれませんが…。

あまり睡眠薬を飲むということはしたくなかったので、睡眠の質を改善するチョコレートを食べていました。

ステロイドの減量による症状消失

その後、ネフローゼ症候群の治療が奏功してステロイドの量が減っていくと、不眠の症状は改善していきました。

だいたい感覚として、20㎎/日ぐらいになってくると、以前より不眠の症状が軽くなった気がしてきました。

10㎎/日になるころには、ほとんど不眠の症状はなくなっていたと思います。

そのようにして眠れるようになってくると、抑うつ感やイライラ感も体感的に減ってくる印象でした。

このあたりの因果関係の詳しい部分はわかりませんが、感覚的にそれぐらいのステロイドの用量で症状がなくなってくるというイメージです。

今現在はステロイドを休薬して寛解状態となっており、ここ数日の謎の不眠症状を除けば、全く不眠は気にならない状態です。

むしろ、反動でとても眠くなるような気がします(笑)。

ステロイドの副作用である精神症状ですが、中には重い精神症状を伴う方もいらっしゃると聞くので、本当に人それぞれなものなのかもしれません。

私のケースとして、何かご参考になれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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